湿原でみられるスミレ草地、湿り気のある草地でみられるスミレ樹林下、林縁でみられるスミレ高山でみられるスミレ

 樹林下、林縁でみられるスミレ

 アオイスミレ (蝦夷葵菫)   スミレ科/ニオイスミレ類

撮影:2013.6.1 山ノ鼻  背丈も低く枯れ草からちょっとだけ出る感じでなので開花していても見逃しやすいスミレです。
生 育 地 北海道、本州、四国、九州の落葉樹林下や林縁。西日本の太平洋側は少ない。
尾瀬では、大清水〜一ノ瀬、富士見林道、山の鼻周辺、見晴らしなど林縁に多いです。
開花時期 5月中〜6月上旬頃
草   丈 3〜8pくらい
特   徴  尾瀬では雪解け直後に咲き始めます。そのころは枯れ葉も多く意外と見逃しやすいスミレです。
 尾瀬の個体は葉の形など一般的なアオイスミレと少し違う感じもします。 普通アオイスミレの葉は葵の葉に似た丸っこい葉ですが、尾瀬のは先がやや尖る心形です。
 花は、淡紫色〜白っぽい色と変化があります。
 側弁には毛があるものと無いものがありますが、尾瀬の個体は無いものの方が多いようです。
 普通冬でも越冬葉が残るが、寒冷地の個体はこれがほとんど枯れてしまうものがあり尾瀬はこれに該当します。
 総合的に見て一般的なアオイスミレとは地域的な個体変異がある感じです。
 
見分けの
ポイント
花は淡紫色。側弁は毛が無いものとあるものがある。
葉先はやや尖り全体に微毛が多いです。
各部の特徴
淡紫色。側弁の毛はあるものとないものがあります。(尾瀬の個体は無いものがとても多い。) 花の後ろの距は太めでずんぐり。萼片の先はあまり尖らず丸っこい。 葉先はやや尖る。葉の表裏にも微毛が多い。 開花時の葉は基部から側面が巻いています。
 
 
 
 
 スミレサイシン (菫細辛)   スミレ科/スミレサイシン類

撮影地:東電小屋付近 開花時にはほとんど葉が展開していないので花だけ咲いているように見えます。
生 育 地 北海道(西部)、本州の日本海側、四国で雪の多い山。主に多雪地に特化したスミレです。
尾瀬では、山の鼻〜鳩待峠間、東電小屋付近の樹林下、段小屋坂など樹林下で見られます。
開花時期 6月上旬〜中旬頃
草   丈 5〜15pくらい
特   徴  多雪地に多いスミレで、雪国では太い根をすり下ろして山菜として食べる地方もあるそうです。
 葉は心形で先が摘んだようになります。開花時の葉ほとんど展開しておらず基部が巻いていることが多く、花だけ咲いているようにも見えます。花後は 驚くほど大きく広がります。
 花は、やや大きく淡紫色が基本ですが個体によって濃淡に差があります。希に白花も見られます。側弁は無毛です。各弁には紫状が見られます。
 
 太平洋側には葉が長いナガバノスミレサイシがありますが、尾瀬では見られないようです。
見分けの
ポイント
花はやや大きくて淡い紫色〜濃淡あり。
葉は心形。開花時には基部が巻いている。
各部の特徴
淡紫色が基本。側弁の毛は無し。この個体はかなり白っぽいです。 花の後ろの距は短くぽってり。 葉は心形 開花時の葉は基部が巻いています。
 
 
 
 
 シロバナスミレサイシン (白花菫細辛)   スミレ科/スミレサイシン類

撮影地:段小屋坂  やや花弁が丸いですが、距まで真っ白の白花でした。
生 育 地 北海道(西部)、本州の日本海側、四国で雪の多い山。主に多雪地に特化したスミレです。
尾瀬では、山の鼻〜鳩待峠間、東電小屋付近の樹林下、段小屋坂など樹林下で見られます。
開花時期 6月上旬〜中旬頃
草   丈 5〜15pくらい
特   徴  スミレサイシンの白花個体は希に見ることが出来ます。この個体は完全な白花で距まで白く花弁の筋もありませんでした。
見分けの
ポイント
花はやや大きくて白色。側弁の毛はない。
葉は心形。開花時には基部が巻いている。
各部の特徴
花弁が真っ白。側弁の毛は無し。 花の後ろの距はかなり短くて白色。 葉は黄緑色。 通常は葉脈に紫が入るものが多いですが白花の葉にはありません。
 
 
 
 
 ミヤマスミレ (深山菫)   スミレ科/ミヤマスミレ類

撮影地:山の鼻(2008.6) 
生 育 地 北海道、本州は福井県あたりまで連続分布。近畿以西では隔離分布している。低地〜高山の湿り気のある落葉樹林下。
尾瀬では湿原部を除くほぼ全域の落葉樹林下。山の鼻、段小屋坂〜白砂峠付近、段吉新道、御池付近などが特に多いです。
開花時期 6月頃
草   丈 3〜10pくらい
特   徴  本州中部以北や北海道では普通にみられるほど個体数が多いスミレです。そのせいか変化も多く、花弁が細いものから幅広いものまで いろいろです。尾瀬でも細いタイプと広いタイプが見られます。
 花色は鮮やかな紫紅色、希に白花もあります。
葉は心形で先は摘んだように尖ります。基部や縁に少し毛があります。
見分けの
ポイント
花は鮮やかな紅紫色。側弁に毛はない。
葉は丸みのある心形で先が摘んだように尖る。
各部の特徴
こちらはかなり花弁が細いタイプ。
側弁には毛はありません。
(段吉新道で撮影)
こちらはかなり花弁が広いタイプ。段小屋坂の道に多いです。 花の後ろの距はやや紫色が乗ります。  葉はこんな感じ。ハート型です。縁がちょっとギザギサしてます。
 
 
 
 オオバキスミレ (大葉黄菫)   スミレ科/オオバキスミレ類

撮影地:山の鼻〜鳩待峠(2005.6.18) 黄色い花が可愛いスミレです。群落を形成することが多いです。
生 育 地 北海道、本州(京都以北)の主に日本海側の山地。北にいくほど低地に生育地が降りてきます。
尾瀬では、山の鼻〜鳩待峠間、三条の滝付近で見られます。特に山の鼻〜鳩待峠間では群落が形成されていて一斉に咲くと綺麗です。
開花時期 6月頃
草   丈 5〜20pくらい
特   徴  雪国に多く生育するスミレですが尾瀬でも見られる場所は限られています。山道沿いで見られるのは三条の滝付近と山の鼻〜鳩待峠間です。
 葉は茎葉と葉は根生葉、茎葉からなり上部に見えているのが茎葉です。4枚の葉があり、一番下の茎葉が一番大きく上にてくほど小さく細くなります。
 大きな葉の間から黄色い花を1〜2個付けます。地中の根茎を伸ばして増えるので大群落になることが多いです。
見分けの
ポイント
花は鮮やかな黄色。側弁に毛がある。
葉は大きいハート型が特徴的。
各部の特徴
鮮やかな黄色の花で側弁には短い毛があります。 花の後ろの距は極短くて目立ちません。 茎葉はこんな感じでついてます。 一番上の茎葉はこんなに小さいです。
 
 
 
 ヒナスミレ (雛菫)   スミレ科/ミヤマスミレ類

撮影地:大清水付近(2008.5.10) 淡いピンク色の可愛いスミレです。
生 育 地 北海道南部、本州、九州中部の太平洋側に多いが西日本では少ない。
尾瀬では、大清水付近でのみ確認しています。他にもあるとは思いますが・・・。
開花時期 5月中旬頃
草   丈 3〜8pくらい
特   徴  スミレ界のプリンセスと言われるくらい柔らかな淡いピンク色の花が印象的で可愛らしさがあります。花色には濃淡に差があり 白に近い物から鮮やかなピンク色までさまざまですが尾瀬ではかなり淡いタイプのようです。
 草丈は低く、葉を水平に広げ花をちょこんと乗せる感じで咲いています。  しかし、尾瀬ではあまり見掛けることがなく麓にある程度です。尾瀬の中に多く生育するミヤマスミレはよく似ていますが別物です。
見分けの
ポイント
花は淡いピンク色。側弁に毛が少しある。
葉はやや細長いハート型でやや厚みがあり半光沢。
各部の特徴
淡いピンク色が標準色です。側弁には短い毛が少しあります。 花の後ろの距はぽってり短いです。 葉はややギザギサ。基部は心形になるのが特徴です。 葉のうらは紫色を帯びますが、花後は緑色になります。
 
 
 
 

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