山歩きへろへろ日誌

2005年4月17日 裏高尾ハイク

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登 山 日2005年4月17日
ル ー ト 三鷹駅==JR高尾駅/北口−−(小仏行きパス)−−日影バス停下車〜日影沢林道〜小仏城山〜
〜一丁平〜高尾山〜6号路〜〜清滝/京王高尾山口==JR高尾駅へ
登 山 者てばまる、meaさん

 前日に新潟の角田山に行きカタクリとミスミソウに感激してとんぼ返り。その翌日に高尾山行きというちょっとハード スケジュールとなったが、どうしてもスミレが気になるので角田山が決まった時点で翌日は高尾山と決めていたのだ。 それに今回は花粉症もほぼ終わってやっとご一緒出来るようになったmeaも同行、今年初めての高尾山とあって2人とも 行く気満々であった。
アカフタチツボスミレタチツボスミレの群落。少し白花も混じっているがこの白はおそらく一過性のもの。 
マルバスミレも咲き出した。ニリンソウが最盛期で凄く綺麗です。
 コースはいつもの定番コースなのだが、どのくらいスミレが出そろっているのか楽しみである。いつもの日影沢バス停で 下車して日影沢林道に入る。アズマイチゲはややシオシオだがニリンソウが最盛期となっていた。ナガバノスミレサイシンも 沢山出ているし、前回はほとんどなかったタチツボスミレが至る所に咲き誇っていた。花粉が終わったのか今日は中高年の ハイカーが大勢歩いていた。停めてある車も多い。カメラマンもあちこちで思い思いに撮っている。ちょっとうっと惜しいが やっと高尾山の春が盛りになった感じだ。
 川向こうのニリンソウの群落が陽にあたってじつに気持ちよさそうだ。小さな斜面にトウゴクサバノオの群落をmeaさん がみつけた! こんなところにいっぱいあったのか〜 最近のmeaさんは花を見つけるのが巧くなってきたな。(*^_^*)
 
凄く小さい花のトウゴクサバノオ。淡い青紫のヤマルリソウ。ピンク色のヤマルリソウ。
 更に進んでキャンプ場に到着。川の斜面にピンク色のヤマルリソウが咲いている。通常は淡い青紫なのだが希にピンクのが 出るのだ。その2つの色のヤマルリソウが同じ所に咲いているという珍しい状態で、カメラマンが必死で撮影していた。僕らも 撮影していると、次々と他のハイカーがデジカメで撮影する。ちょっとした人気スポットになってしまった。このピンクのルリソウは 後に一部盗掘されたそうだ。なんとも気分の悪いことである。
 
フタバアオイミヤマカタバミ。 
タカオスミレ、葉表が濃い焦げ茶色。ヒカゲスミレ。葉表が緑色。この個体はやや日焼けしていました。
 キャンプ場近くで一服し遅い朝食を食べてから、再び歩き出した。タカオスミレやヒカゲスミレもまだ咲いていた。日影には ミヤマカタバミの白い花が光っている。数十人の団体とぬきつぬかれつしながら進む。エイザンスミレはほとんど終わりかけ だがタチツボスミレが全盛期を迎えているようだ。日差しが眩しい新緑の山肌を横目に歩いていると、キィィ〜キキキ!!と 鳴き声が聞こえた!なんだべ?と山肌を見ると木々が揺れていて、何かが動いていた。サルだ!! なんと野生のサルの群が 新緑の木に座り盛んに新芽を食べていたのだ。高尾山に野生のサルがいるなんて聞いたことがなかった。高尾山にはサル園が あるがそこから逃げたのか?と思ったけど、それはないだろう・・・ となるとどこからか移動してきたとしか思えない。 そんなに大きな群れではないが、まぎれもなくサルである。暫く眺めてしまった。
木の上に座り新芽を食べている野生のサル。オカスミレ。側弁以外にあまり毛が無い。地域によっては絶滅危惧種にしていされているシュンラン。
 道も傾斜がきつくなり大汗がしたたり落ちる。少し花粉も飛んでいるようでmeaさんはクシャミを連発! 僕は特に症状が 出なかった。薬が効いているようだが、元々症状は軽いのでそれほど反応しないようだ。 
 
城山で昼食。ラムネで喉を潤す。サーモンピンクの綺麗なアケボノスミレ。 
アカネスミレ。全体的に細かい毛が多い。カエデ?の芽吹き。 
ナツトウダイ。イカリソウも本格的に咲き始めた。
 日当たりの良い林道に入るとスミレの天国だ!! オカスミレ、タチツボスミレ、コスミレ、ニオイタチツボスミレ、 エイザンスミレ、アカフタチツボスミレと次々とスミレが現れる。やはりここはスミレの宝庫である。写真をとりながらゆっくりと 歩き、城山に到着した。前回と違って沢山の人が来ている。山桜も散り始めているが見頃だ! 空いているベンチに座りおにぎりを 食べる。城山名物??ラムネを飲むと喉がいっきに潤った。霞が強くて富士山は見えないが暖かな日差しが心地よい。
 昼食後、高尾山を目指して歩き出す。途中の斜面でアケボノスミレを発見! まだ咲き始めだがポツポツと出始めていた。花が先に 出て葉がほとんど出てないのでかなりみつけにくいのだが、下草に紛れて咲いている。サーモンピンクの綺麗なスミレだ。その近く にはアカネスミレも咲いていた。オカスミレと良く似ているがオカスミレは毛がなく、アカネスミレは全体に毛が多いので見分けが つくが混雑しているものもありややこしい・・。散々撮影してから出発。
 
満開の山桜が綺麗です。一丁平のミツバツツジも満開で美しい〜
 一丁平は、山桜が満開のともう散り始めているのと混ざっていた。今年は咲き出しが遅い分、咲いて散るのも早いのかな? 1本の 満開の山桜のところは大勢のハイカーが記念撮影をして賑わっていた。途中の斜面にはイカリソウが咲き出し、下草にまじってエイザンスミレ やナガバノスミレサイシンが咲き出していた。ここもやっと春盛りになってきたようだ。このあたりに生えていた多くのスギや他の木が 間伐されたのでね日当たりが良くなっているのでこういうところが好きなスミレが繁殖しそうだ。
色の濃いヒナスミレ。しかも斑入りだ。エイザンスミレもまだ見ることが出来た。
 もみじ台の巻き道を歩いていると斜面に色の綺麗なヒナスミレが咲いていた。まだ咲いているのかと思わぬ出会いが嬉しかった。 何度も撮影したが、また夢中で撮影してしまった。これだけ色の濃いのはなかなかお目にかかれないな。こういうところで撮ってると かならずおばちゃんが達が真似して撮影するのだが、このときもどんどん集まってきてあっというまに追い出される形になった(^^;  撮るのはいいけど、足下にもヒナスミレがあるから踏まないようにね〜と心の中で思いながら場所を譲る・・・。
 
コミヤマスミレの葉。こいつの花を撮るために5月にもう一度訪れようと思う。
 高尾山山頂を巻いて6号路に入る。今年は3回目かな? でもここにはコミヤマスミレがあるので是非確認したかったのだがまだ 咲いてなかった。いつもの年ならもう咲き出していても不思議ではないのだが・・・ ただ、花は無いが株はいくつか確認出来たので GWころにでも再び訪れたいと思った。
 どんどんと歩いて賑やかになると6号路を抜ける。ケーブルカーの駅のある清滝口は大勢の観光客とハイカーで賑わっていた。ここは 相変わらず騒がしいな〜〜 帰り道でソフトクリームを頬張って帰路についた。  
 
 
おしまい