尾瀬ぽくぽく日誌
2018年6月23〜24日 初夏の尾瀬沼と燧ケ岳
登山日 | 2018年6日23日(土)〜24日(日) |
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ルート |
【前日夜出発。】三鷹==新宿(22:00発)==(関越交通夜行バス)==大清水(3:50頃着)
■6月23日(土)(曇りのち一時雨)
■6月24日(日)(晴れ)
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同行者 | てばまる |
出逢った 知人 | horigutiさん、ozebakaさん |
【前日夜出発。】三鷹==新宿(22:00発)==(関越交通夜行バス)==大清水(3:50頃着)
■6月23日(土)(曇りのち一時雨)
前回の日帰り尾瀬から1週間しかたってないが、尾瀬沼に行くことになった。直前に尾瀬沼キャンプ場にキャンセルが出て、さらにバスにもキャンセル
が出てため、大江湿原のワタスゲも見たかったのですぐに予約となった。沼でのキャンプはかなり久しぶりである。しかし初日は午後から雨予報、翌日は
朝から晴れそうである。 前日が夏至で一番陽が長いのはあまり変わらないので、すでに薄明るかった。 珍しくバスからは沢山の人が下車、目の前の駐車場もほぼ満杯だった。そこそこ入ってるみたいだ。 時間短縮で一ノ瀬までシャトルタクシーも考えたけど、どうやら5時始発のようでまだ1時間もある・・・仕方ないので歩くことにした。 林道の中は薄暗いけど空はもうかなり明るいので、ヘッドライトなしで歩けそうだ。 同時に数組がスタート。ザクザクと林道を進む・・・・ まだ薄暗いので花があっても撮影は難しい・・・。 ひんやりとした空気も歩くとすぐに暑くなる。 途中から東の空が俄かに色づき始めた!! みるみるうちにいい感じの朝焼けに変化してゆく・・・あああ、こういうのを尾瀬の中で 見たかったのに・・・ 恨めしく樹林越しに撮影・・・ 実際この朝焼けはかなり焼けたようで尾瀬に滞在している仲間や小屋スタッフの facebookに写真が載っていた・・・。 horigutiさんも戸倉で見ていて、あああ・・・と悔やんだそうだ。 中間地点を過ぎる頃にはすっかり明るくなっていた。朝の内は良い天気の筈。早めに到着したいところだ。 その後もどんどんと快調に歩き進み、見覚えのある杉の木が見えてくるとほどなくして一ノ瀬に到着だ。ひとまず休憩〜 前回は閉まっていたけど、今回は休憩所の中にも入れるようになっていた。器具などはすっかり運び出されてガランとしている。ほんとに 今年は営業はないようだ。 すっかり新緑濃い森の中を進む。相変わらずザーザーと沢の音が響くが、春先の水量よりかなり減っているようだ。 道々にはゴゼンタチバナ、マイズルソウ、ギンリョウソウ、タニギキョウなどが咲いていた。
さすがに荷物が重いので何度も何度も立ち止まる。先週末の疲れもいくぶんかあるのか足はやや重かった…。 なんとか岩清水に到着。コップ一杯の水を飲み干した!! うーん旨い!! まさに生き返る心地だ。 さらに歩いて十二曲りである。階段のところにはタニウツギが満開だった。さらに黄色い花は植栽されたものが残っている。なぜ撤去しないのか 皆目不思議だ・・・。 よっちらおっちらと十二曲りを登ってゆく・・・ つらいけど、標高はどんどん高くなるので精神的には楽かもしれない。 柔らかな朝陽が差し込むが、やはり雲は多いようだ。でもまだ高曇りで明るい。 しばしゆるゆると木道を進むと三平見晴し。遠くには至仏山が見えていた。赤城山もうっすらと見える。 しばらく石段と木道を何回か繰り返しながらゆるゆると登ってゆく。道々の花は少なく寂しい。 幸い木道も乾いていて歩きやすかった。 いつもキヌガサソウが沢山咲いてる場所はシカの食害で全滅していた(T-T) 葉っぱを食べられると茎しか残らないし新しい芽が出てくることがない ので栄養不足で来年以降が心配だ。 木道をゆるゆると下ってゆくと、三平下に到着である。珍しく何人かのハイカーが休憩していた。こちらはとくに休憩もせずそのまま通過する。 早稲の砂っ風湿原ではワタスゲが揺れていたけど、朝露に濡れてしょんぼりである。コバイケイソウの花がここもかなり多いようだ。 前回はここからドローンを飛ばしたけど、今日はいいかな・・・。 レンゲツツジも鮮やかでここのはまだ新鮮である。 タテヤマリンドウも多いけどまだ開いてなかった。 そうして釜っ堀湿原に入ると目に飛び込んできたのはコバイケイソウの大群生!! こんなに咲いてるとは!! 今年は当たり年で尾瀬ヶ原でも 沢山咲いていたけどこちら尾瀬沼も同様のようだ。 びっしりと咲いているので密集度が素晴らしい! 彼方の景鶴山を背景に撮るといい感じだ。 ベンチ付近の工事はまだのようである。今年中には始まるという噂だ・・・ とりあえずここで朝食である。いつもの風景をみながらゆっくりと頂く。テントの受付は13時くらなのでそれまでは時間つぶしをしないと いけない。午後の天気が良ければ燧ケ岳にでも登るけど雨予報ではちょっと難しい・・・ まあ沼尻くらいまでは散歩に行ってみるかな。 さて、ひとまず、大江湿原に行ってみるか。ワタスゲの様子も気になるし。 湿原に出て行こうとすると湿原の方からゾロゾロとグループが・・・ん? どうやらテレビスタッフのようだ。しかも、ドローンが入ってると 思われる箱を持ていた!! もしかしたらNHKかな? 昨年のオフ会に来ていたスタッフだろうか? ガイドの方もいるようで、どうもこのガイドを 取材しているようだった。気になるけど、ひとまず、離れて湿原へ移動する。 湿原ではオオバタチツボスミレが花盛り! ハクサンチドリも点々と咲き出していた。ミツガシワもまだ見られる。 第一ベンチ付近ではタテヤマリンドウが開き始めツマトリソウも咲いていた。ニッコウキスゲもポツポツと蕾が伸びてきているようだ。今年はどのくらい 咲くだろうか? テラス回りもまだ結構咲いていた。 川沿いにはシナノキンバイやズミもまだ咲き残っていた。 そしてワタスゲは、うーむ、そこそこかな? まだ乾いてないのでボリュームがないけど例年よりは少し多い感じだ。 レンゲツツジとコラボ出来るヤナギランの丘との分岐付近。レンゲツツジは半分終わっていた・・・ 残念。 フライト場所はどこがいいかなと見ながらどんどん奥の方へ進むと山側にレンゲツツジが綺麗な場所があり、このあたりからワタスゲ群生を撮って見るかと いうことになった。午後は雨で飛ばせないので、まだ半乾きとはいえチャンスは少ないので飛ばせるときに飛ばさないと・・・ さっそく支度をして、フライト開始!! まずは超低空でワタスゲやレンゲツツジを撮影する。しかしワタスゲは上から撮ると圧縮効果が消えるので この程度の群生では白さが伝わらない・・・ 困ったものだ・・・ しばらく低空撮影してから、いよいよ高度を上げながら沼の方へ飛ばしてみる。ぐんぐん上がるともうワタスゲのワの字も見あたらなくなる。代わりに すっかり緑に覆われた大江湿原と蛇行する大江川が綺麗だ。 もしかしたらドローンも飛ばしているかもしれないので、ぶつかることはないだろうけど、念のためこれ以上はやめておくか・・・とドローンを引き返させ ながら撮影した。 朝のうちより雲が厚くなってきたようで日差しも僅か・・・早めに降るのかな? 出来たら降らないで欲しいけど・・・ ガイドさんがベンチまできてワンカット終わりのようだ。 ガイドさんとちょっと話すとやはりNHKで「にっぽん百名山」の燧ケ岳編だそうだ。8月に放送とか! 今回は大清水から長英新道を使った登山ルートのようである。 昨年のオフ会の時のチームではないとのことだ。さきほど湿原奥から飛ばしてましたという話をするとさらにドローン談義がとなった(^^;) アシスタントさんもいて長蔵小屋からバッテリーを持ってきた。さすがに30分飛ばせるだけあってデカい! こちらが映した映像を見せたり、僕のドローンを見せたりして、ちょっと盛り上がってしまった(^^;) 談笑しているとozebakaさんが出勤してきた。どうも(^-^)/ とちょっと挨拶。このあともあまり談笑出来ず仕舞だった。残念。 少し荷物を取りに行ってから再び戻ると、三本カラマツのところでドローンを使って再び撮影していた。風景だけでなく、人の動きもドローンで を多用しているのにはびっくりだ。でも全て使われるかどうかは限らないので無駄は多そうだな(^^;) またパイロットさんも戻ってきたのでしばし談笑。あまり仕事の邪魔をしても行けないし、降らないうちに沼尻までは行ってきたいので、ここらへんで 終わりにして向かうことにした。それでは・・・と挨拶して歩き出す。 三本カラマツの下にはウワミズザクラが咲いていた。 スタッフたちの横を通り過ぎて丘に上がり北岸道を進む・・・ 途中にはまだキヌガサソウが咲いていてびっくりだ。随分前に咲いたと情報があったけど、まだ咲いてるとは・・・ 浅湖湿原に出る。こちらも淡い緑色になっていてなかなか綺麗だな・・・ さっきは沼側から大江湿原が撮れてないので、ここから飛ばしてみるか・・・ ということで2回目のフライトである。 いそいそと準備をして、人の来ないのを確認してからミーンと上昇。湿原の奥の方からスタートして沼近くまでは低空でそのあとは上昇させた。曇り空で 空を入れるとイマイチだけど湿原を撮る分にはいい感じだ。元長蔵の沖合を通過して檜の突き出しあたりまでいってから旋回して大江湿原の方へ向かう。 あとでチェックするとヤナギランの丘手前でパイロットさんが飛ばしている様子が映っていた。ワタスゲの群生を低空で撮っているようだ。やはり 考えることは同じかな? どんな風に撮れたのか気になる。 浅湖湿原をあとに沼尻へ向けて歩き出す・・・。 樹林の中は相変わらず花は少なくゴゼンタチバナやミツバオウレン、ナナカマドにオオバスノキくらいしか咲いてなかった。 すれ違うハイカーはそこそこ多くて、南岸まわりで歩いてきたのだろうか? 軽装備なので日帰りだろう。たまにテント泊の人もいて尾瀬ヶ原から 縦走してきたのかもしれない。 サクサクとあるいて沼尻湿原に到着。すっかり雲が厚くなっていた。三平峠の方の山にはついに雲が掛かり始めている、やはり降りそうだな・・・。 ひとまず沼尻休憩所を見学。すべて解放されているけど窓口はまだ販売していない。しかも自動販売機が置かれているので、基本的に飲料はこれで販売だろうか? 内部はベンチもないけどそこそこ広いので急な天気の急変時には避難場所には使えそうだ。 さて、ここでも1回飛ばしておくか・・・。 しかし休憩所からでは目立つので、湿原の奥の方から飛ばしてみようと移動する。 湿原にはまだヒメシャクナゲが少し咲いていた。ワタスゲは少ない・・・でももうキンコウカの花芽が出てきているのには驚く!! さっそく、ドローンを準備する。曇りだとあまり綺麗でもないので1回であちこち廻るようにルートを決定。まずは上昇! 50mくらいから休憩所の 上空を通って湖岸を進む・・・そして、小沼湿原を撮影。 光があればナデッ窪の新緑も綺麗だろうけど・・・ かなり近づいてゆくが、あまり上昇させられないので、終了。湿原から登り坂が始まるあたりまでは 意外と距離があるようだ。 バッテリーをギリギリまで使って帰還させた。よしここは終わりだな。晴れてればもう少し撮りようがあるけど・・・。 と、沼を見渡すと、先ほどより雲が湧きあがってきていた。下界はもう降ってるかも? 南岸経由で戻ろうかとも思ったけど、やめて北岸を戻ることにした。 帰る前に、池塘群を散策。 けっこうもうトンボが飛んでいる。湿原はホロムイソウの地味な花も咲いていた。
相変わらず賑わう沼尻休憩所を後に北岸道をサクサクと戻った。。。。 元長蔵に移動して作り始めるとポツポツと雨が降りだした・・・あれれ、もう降りだすの!? 降る前にテント張りたいのだけど・・・ でも幸いに雨はかなり小雨でふったりやんだりだ。 久しぶりにこの場所での昼食な気がするなあ。 意外と人も少なくて静かだ。ズルズルとラーメンを頂く。もちろん餅入りである。 ゆっくりと頂いて、ごちそうさまでした。ふぅ〜 片づけてからしばし周りを散策。湿原にはまだミツガシワの群生が! 桟橋のところにはエゾムラサキが沢山咲いていた。 ビジターの方へ移動してちょっと中を見学。ozebakaさんはいるようだけど、ちょっとみえずらい・・・事務所の窓から手を振るが 気づいてくれなかった(^^;) hidanmariさんは来て無いようだな… そうこうしているうちに、13時になったのでザックを持ってヒュッテに移動。早く貼りたいキャンパーが集まっていた。もう少し早くから受付 してほしいものだ。とくにこういう天気が悪い時は濡れながら作業はしたくないのである。やっぱりヒュッテは行政運営なので、臨機応変な対応が 出来ないのだ。。。 ちなみに受付でもらった札が9番だからといって9番に張る必要はない。 ポツポツと降りだしているので、そそくさと手早くテントを設営した。荷物をほうり込んだら、ひとまず安心だ。濡れると重くなるので嫌だけど フライは張る。 すると、バラバラと本格的に降りだした。間一髪だ!! ふぅ〜 シュラフなどを準備しているうちに、さらに降りだしてきた。もう少し降らないかと思ったけど、普通に降ってきた・・・ テント場でもスマホが使えるのでレーダーをチェックすると暫くは降り続きそうだ。これでは散策も面白くないな・・・。 夕方まで閉じこもりになりそうだ。こういうときに尾瀬ヶ原なら龍宮小屋とかで時間が潰せるけど、尾瀬沼ではそういう気の知れた小屋もないし 知り合いも少ないので暇である・・・ ま、ちっと昼寝でもするかな。とシュラフに潜り込んだ・・・。 バラバラと落ちてテントを叩く雨音を聞きながら過ごす昼下がり・・・暇だ・・・(^^;) ちょっと寝たりして16時くらいになってもまだ雨はやまなかった・・・夜まで降るのだろうか? GPVの雲予想を見るが夕焼けも星空も難しそう であった・・・ 明日ちゃんと晴れないとなにも収穫が無さそうだ・・・ 雨なのでワタスゲもなかなか乾かないので厳しいかも? いちおう昼間では 滞在するつもりだけど・・・ トボトボとテラスのあたりまで行ってみるが、何もないしオコジョも出なさそうだな・・・。 17時過ぎまでウロウロしてみたけど、撮るものもないので、帰ることに・・・ 風呂でも入るかな!! テントに戻り着替えとタオルを持ってヒュッテに移動。500円払って入浴だ。ちょうど夕食中で焼き魚のいい匂いがしていた。 風呂は1人しか入ってなくてのんびりと浸かることができた。ちょっと温めだけど、温まるのとそうでないのとでは翌日の疲れ具合が随分と違う。 今宵のメニューは定番のカレーではなくてレトルトの麻婆豆腐である。さらにツナ缶もつけた。 周りのテントでも夕餉の香りが漂っている。どこか焼肉でもしているのか、いい薫りが・・・ お腹も空いているのでバクバクと食べる。すると急に西空が明るくなってきていた。およよ? 晴れるのか? 少し青空も見えてきたので、もしかしたら焼けるかも? と急いで食べ終わりカメラを持って釜っ堀湿原の方へ向かった。 しかし雲の動きも早く、色づきはどんどんと消えてしまった・・・ その後、大江湿原にも出てみる。 サンダル履きの泊り客がポツポツと散歩していた。 うす暗くなる西空をしばし見ていると、急に雲の下部が赤みを帯びてきた!! むむむむ、第二幕か!!?? 急いで燧ケ岳が良く見える小屋側の 湿原まで移動するが、急激に色づきは消えてしまった・・・あああ、残念。もう少し焼けてくれれば・・・ しかしまさかの第二幕まであるとは!! 見れないと 思っていた夕焼けなので、ビックリである。 雲の間に月が見え隠れしていた。このまま早めに回復してくれそうだな・・・ 星が見えると最高だけど・・・ 急激に暗くなってきたのでテントに戻った。 あと、寝るだけかな・・・ あす朝、登るなら1時くらいには出発しないと日の出には間に合わないし、早めに戻ってこれない・・・ しかし晴れるなら朝霧の中のフライトもやってみたい・・・ かなり気持ちは揺れ動いた・・・ しばしテントで寛ぎ、9時くらいになったらトイレに・・・相変わらず曇り空で晴れるのかどうか微妙だ・・・ そうして、再びテントに戻り、就寝となったが、これから寝ても4時間も寝れないし寝つきも悪いので寝不足確実・・・
■6月24日(晴れ)
※午前1時過ぎ燧ケ岳に行くつもりが満天の星空撮影に変更。その後、少し仮眠。
0時ころに目が覚めるとテントの外がやけに明るくなっていた? 外を覗くと西に傾いた月が煌々と輝いている! 上を見るとそこそこ晴れているようで
星が見えていた!! おお!! 早めに回復してきたか!! ちょっと星撮影もしたいけど、燧ケ岳に行くことを考えるとここは我慢だ・・・ ヒュッテの前までくると、おおおお・・・天の川が出てほぼ快晴の星空だ! まだ月明かりがあるけど沈んでしまえば満天!! さらに悩ましく なるもののトコトコと大江湿原へ出ると、沈もうとしている月明かりが沼の上に漂う霧を照らしてなんとも幻想的な感じだ。ちょっとこれは 撮っておくか・・・と三脚を出して撮影。これが運のつきで、角度を変えて撮りたくなり湿原の奥へ・・・ マジでいい感じで映る!! いいねぇ〜! いろいろ撮ってるうちに月は沈んでしまうが、急速に夜空が暗くなり星空が増してくる!! 綺麗だ!! 雨上がりということもあり、透明度も 良いので余計に星が輝いている。天の川もはっきりと見えてくる。さそり座は大きく傾いているけどいて座はちょうど南中しているようで天の川が 立ち上がる!! これをみてしまうと、もう無理だな・・・と星空撮影開始だ! 三本カラマツを絡めたりしていろいろと撮ってしまう。あっというまに1時間過ぎて しまい、日の出の燧ケ岳は無理だ・・・ さらに9時10時に戻って来るのも無理だ・・・ 今回は諦めかなということになった(^^;) 元長蔵の方へも移動して撮影してみるが、こちらはカラマツの枝が茂って張りだしているのでいまいち星空の範囲が狭い。以前はもっと広かった んだけど・・・ なんだかんだと2時半過ぎまで撮影してしまった。そのうち霧が立ち込めてきてレンズも曇りがちになってきたので撮影は終了。このまま霧が濃くなれば 白虹の期待が高まるぞ!! しかし、まだ夜明けまで時間もあるな・・・ ここで待っていても仕方ないのでいったんテントに戻り仮眠することにした。 テント場に来ると灯りがついてるテントもあってガサガサしている、撤収して早めに登るのだろうか? 完全に出戻りになってしまったけど、シュラフに潜り込んだ・・・ 思ったほど霧は濃くない・・・燧ケ岳も山頂まですっきりと見えていた、あれれ・・・ しかし北東の空はいい感じに色づいてきていた! 次第に雲が赤くなり一気に焼けるか! と思ったけど、次第に薄れてしまった・・・ あららら・・・ まあ普通に朝焼けした程度だから普通なら いいのだけど・・・燧ケ岳をやめたのだからもう少し色づいてほしかった・・・ 散歩の人がサンダルであちこちに出ていた。まだしっとりと濡れた湿原が潤っていい感じだ。しかし、霧はどんどん流れて薄れていくようだ・・・! どんどん奥の方へ行くけど、霧は逃げるように薄れてしまう・・・ダメだこりゃ・・・ 尾瀬沼の方にはまだそれなりに漂っている。 人もいないのでとにかく飛ばすべ! と燧ケ岳の見える展望テラスからフライトである! すぐにミーンと音が大きくなり、頭上までもどってきたので手動に切り替えて送信機だけで操作して手元に戻した。ふぅ〜。しかも、あとから 気づいたけど動画がスタートされてなくこの時の映像がまったくなかった・・・ ガッカリ・・・(T-T) 正確には3秒間映った動画は残っていた。たぶん 誤って2回押してしまい動画を停めてしまったのだろう・・・ このトラブルのせいですっかり霧も減ってしまったけど、ちゃんと撮りたいので、iPhone8を使ってフライト再開! 今度はレンゲツツジを低空で 撮影しながらスタート、徐々に高度をあげて三本カラマツの上空を通過して沼の方へ向かう。やはりあまり上空に上げてしまうと漂う霧が薄れてしまう ので程よい高度を維持。きりはけっこう動いているのが判る。 そして湿原だけを映しながらゆっくりと帰還させた。 霧もないのでまあこんなものか・・・残念。これなら燧ケ岳に登った方が良かったかな・・・ 奥の方のワタスゲの状態を見に行くが、やはりびっしょりで乾くのには時間がかかりそうだ・・・ お昼くらいまでかかるかも? しかしそれまで まだかなり時間があるけど、とくに行くところもないなあ・・・ そそくさと準備をして、フライト開始! コバイケイソウを低空で撮影してからゆっくりと沼の方へ飛ばすと碧い水面に燧ケ岳が映りこみ美しい!! そして、ゆっくりと高度をあげゆくと、微妙なさざ波があるのか逆さ燧がぼんやりしてしまうが、さらに飛ばすと並の無い部分にきたのでここでストップ させて、周辺を撮影した。うーん美しい光景だ!! 早朝でないとなかなか水鏡にならないので、グッドタイミングである。 そして、ここで、やはり燧ケ岳に行ってみようという事になった。しかし時間的には山頂は無理なのでミノブチ岳まで行って、そこからドローンを 飛ばして山頂周辺を映せば撮りたい映像は撮れるはずだ。よしこれしかない!! あとは風がないことを祈りたい。 すぐにテント場に戻るとまわりのテントも燧ケ岳にむかったのかほとんどが撤収されていた。残ってるのはもう1泊か、僕と同じように燧ケ岳往復して戻るのかだろうな。車が大清水に 置いてあれば遅くなっても問題ないけど、こちらはバスなのであまり時間はない・・・。 ひとまず、朝食を頂く。燧ケ岳の上で食べようと思っていた菓子パンやソーセージ、そして余っていた味噌汁を作り朝食メニューだ。 パクパクと食べて、けっこうお腹は満たされた。 そしてシュラフなどを片づける。ちょっと湿ってるけど仕方ない・・・ フライシートを軽く水気を拭いてからテントを畳んで、とりあえずザックに全て詰め込んだ。完了! テント券をヒュッテに戻してから、ビジターセンターへ。またまたここの棚を使わせてもらう。同じようにテント一式放りこんでる人もいた。考えることは 同じか(^^;) すっかり陽も高くなり青空が広がる。少し風はあるけどさほど強くはないが、山頂に行くと強いかも? 強いとドローンは無理なので、果たして とうなるか・・・とにかく行くべ! 三本カラマツを見てから樹林帯に入り足早に進む・・・。 そうして長英新道へ突入! 以前はぬかるみが多くて歩きにくかったけど、最近木道が 敷かれたのでとても歩きやすくなっていた。 このおかげで一定速度の早足でサクサク進むことができる。ありがたい! 木漏れ日がいいかんじだけど あまりゆっくり出来ないので、どんどんと進んだ。普通の1.5倍速の速さだ。まだ本格的な登りになってないので、けっこう快調である。 どんどんと進むと次第に傾斜が出てきて登り始める。それでも暫くは問題なかったが、急に傾斜が増し始めると、足が重い・・・ 飛ばし過ぎたか・・・ 速度は遅くなりゆっくりゆっくりと登る・・・ ふと気づくとそこそこ標高が上がりチラチラと尾瀬沼が見えていた。 ゆっくりゆっくりと登る・・・ きついけどどんどん標高を稼いでいるし、樹林が疎らになって風通しも良くなっていた。 はやくも上から下ってくる人もいてびっくりだけど、ミノブチ岳あたりで日の出だけ見て下山してるのかも? しばらく進むと気に備え付けられた積雪期の救難用ソリを見つけた。これはもう何十年もこの位置だな。何回か付け替えられているはずだ。 時間は9時過ぎ。あと1時間くらいで登れれば、フライトにも余裕が出来るけど・・・通常スピードだとまだ1時間半以上はかかるのである。 とにかく喝をいれて登り始める・・・ しかーし、喝もあまり効かずすぐに疲れた・・・(^^;) 足が重い・・・ ちょっと進んでは立ち止まりプチ休憩。息が上がるわけではなく足が 重くなってくるのだ。攣らないかと心配になる・・・。 少しゆっくり歩いて足を休ませつつも先に進むと、あれれ、まだ登るのか・・・ あああ・・・ でもミノブチ岳は見えている! もう一頑張りだ!! しかし半端なく足が重い・・・いやいや・・・風もある、これは登っても飛ばせないかも? 見上げる俎ーの山頂にはポツポツと人影が見えていた。早朝出発の人はもう山頂だな。 意外と風も弱く、そしてこの晴天!! 梅雨の晴れ間とは思えない素晴らしい青空!! 眼下の尾瀬沼も素晴らしい!! こちら側に飛ばしても 意味がないので、やはり山頂側に飛ばさないと・・・ あまり時間もないので、さっそく準備する。幸い到着時にいたグループも出発していった。とりあえず今なら大丈夫だ。 ミーンと少し上昇。軽く操作のチェックをして、いよいよフライト開始だ。青写真では尾根沿いに飛ばし俎ーを旋回させる感じだけど上の方の 風の状態が気になるが、とにかく行ってみよう〜 と移動開始。 尾根沿いにゆっくりと上昇させながら進ませる。登山道を歩く人がけっこう多いのがわかる。 しばらく飛ばすと柴安ーも見えてくる、おおお! いい感じだ! 鞍部から急気に傾斜が増すのでそれに合わせて上昇させると俎ーがどんどんと 近づいてきて大迫力だ!! 山頂には沢山の登山者が見えていた。あまり近づくとクレームがくるといけないので、さらに上昇!! ついに山頂が 眼下に!! 天気がいいので越後方面の山々も見えていて絶景だ!! それにしてもやはり上空は風があるようで風切り音が500mも離れているというのに良く聞こえていた。 さてさて、マジで残りが少ないので帰還だなと自動帰還モードにさせた。 おなじころペアの人たちが登って来てしまった。でも仕方ないのでこのまま帰還である。ミーンという音に気付いたようである。 そうして、真上に来たところで手動で着陸させた。お疲れ様〜 なんとか無事に初フライト成功である。良かった良かった。 できたらあと1本飛ばしたいけど、時間が厳しいな・・・ とりあえず飛ばせたので悔いはないので下山だな。 そそくさとドローンを仕舞うが、炎天下で飛ばしたのでバッテリーもiPadも随分暑くなっていた。これから真夏はもっと日差しが強いので、高温対策も 必要な感じだな・・・。 到着時より少し雲が出てきたけど秋のような綺麗な刷毛雲だ。 次回は山頂から飛ばして柴安ーもしっかり撮りたいと思いつつ、下山開始!! 展望ポイントも過ぎて下ると、いよいよダラダラの樹林帯・・・ しかし、登りより少し余裕も出たのでまわりの植物なども見ながら下ってゆく。 気になっていたミツバオウレンやゴゼンタチバナの群生とかも撮影出来た。 時間を見ると10時半過ぎだ、これはいいペースで着けそうだぞ! とサクサクと進む・・・ facebookを見ても尾瀬沼ナウは無かったのでまだかな(^^;) さすがにこの時間はハイカーもちょっと増えてるけど、思ってたほどでもなかった。取材班はいないようだ。 第一ベンチからそのまま湿原の奥へ移動する。 それでも、青空のあるワタスゲ群生はいいものだ。風でゆらゆらと揺れて初夏らしい風景である。 奥の方も気になるけど、よし! ラストフライトだ!! 昨日は晴れカットのワタスゲ空撮は出来なかったので、撮っておかないとという感じだ。 さっそく準備をしてミーンとちょっと上昇。簡単に青写真を描いて、やはりそこのレンゲツツジをいれつつワタスゲ群落をフライト・・・という 感じかな。 いったんレンゲツツジのかたまりの方へ移動させる。人が近づいてきていたので、すぐに出発! レンゲツツジの上を超えてゆっくりとワタスゲ群生上空を 移動させてから上昇させた。そして、三本カラマツを旋回飛行!! そのまま尾瀬沼の方へ少し出して元長蔵を捉えながらから奥ッ沢湿原の方へ移動させ、 三本カラマツと燧ケ岳を入れた定点撮影してから帰還させた。はーいもお疲れ様〜あと1本あるけど、今回はこれで終わりだ。 しかし日差しが暑い・・・ まだ少し時間があるようなので大江湿原の奥の方まで歩いてみた。こちらもワタスゲの状態は同じで、まだ全体にはフワフワには なってなかったが、株によってはフワフワのもあり風に揺れていた。 全体的にはあと数日かかるのか、雨になりこのまま終わってしまうのかちょっとよくわからない・・・ 売店でクルミ大福を購入して、ザックを回収してから展望デッキの木陰に移動。残っていた予備食も加えて昼食替わりだ。 後で判ったけど、この時にhorigutiさんがやってきたものの超ニアミスで下山していったそうだ。 パクパクと食べてから荷物を詰めなおして完了。さーて、13時までに三平下に行けばまあ余裕だろうか。 ちょっとその前にとozebakaさんに挨拶しようかと事務所を覗くけど・・・カーテンが閉まっていて中がわからない・・・ 居るのかな? 窓が 高い位置なので覗けないし・・・照明はついてるようだけど・・・違う人だとアレだし・・・ 昨日会ってるからいいけど・・・ しかたないので、このまま下山することにした。 木陰なのに暑い東岸をサクサクと進む・・・ 近づいていくと、ガイドの方が、「ドローンのお兄さんですね」というのではい「お兄さんです」と答えた(^^;) すっかり顔は覚えられたか? するとドローンパイロットの方は反射板を持ってお手伝いしていた。ご苦労様です。と挨拶をして通過。と木陰に休んでいるアシさん発見。傍らには ドローンも待機中だった。ここでも飛ばすカットがあるのかな? 大清水から燧ケ岳ルートなのでこのあたりを歩く様子も必要なんだろうな。 パイロットさんとはもう少し話したかったけど、仕方ない、下山だ! 他にも休憩して人はいるけど、horigutiさんの姿は無かった・・・ まだ通過してないのか、先に下山したのか? 少し座ってから、下山開始だ。 まあ峠まで頑張ればあとは楽々である。 晴れ渡る空と尾瀬沼、燧ケ岳を見てから登り始めた。 針葉樹林帯の方が湿度があるのかヒンヤリしている。それでも少し歩くと汗が噴き出した。 ゆっくりゆっくりと登り、展望ポイント。また来月(^-^)/ と心の中で呟いてから再び歩き出す。 オコジョはいねぇかあ・・・とキョロキョロしながら下るが、今回も出会う事はなかった。ビジターでも目撃がないようでオコジョマップは貼られて なかった。激減しているのだろうか? 茂っているのでちょっとしか見えない燧ケ岳をチラ見しながら進むと、三平見晴らし。至仏山はしっかりと見えていた。 あっというまに十二曲り取り付き。水たまりにオタマジャクシが大量に集まっていた。孵化したばかりのようだ。こんな狭いところで育つのだろうか? 岩清水でちょっと休憩。壊れているとだけ書かれたベンチに座るとひっくり返りそうになった(^^;) あぶねぇ・・・ どうやら根元が腐ってる ようだ・・・ 早く直せよ! それでもめげずに座って休憩してからまた歩き出した(^^;) 冬路沢を超えて名もない滝。 さらにどんどんと下る、あちこちにキソチドリの花芽が出ていたので次回来るころには咲いてるかな? 14時10分。予定よりかなり早い・・・ 早いけど、歩くのも面倒なのでタクシーで行くことにした。ここにもhorigutiさんの姿はなかった。 14時半の便に乗り込み出発。じゃりじゃりとゆっくりと下り、13分ほどで大清水に到着した。 これなら15時ちょうどのバスに乗れば早く帰れそうだ。もう少し上でゆっくりしてもよかったかもなあ・・・ ゲート近くにニッコウキスゲが咲いていたのでそこで足ゴールを決めた(^-^)/ 待ってる人の殆どはツアーバスに乗り込むようだからバスは空いてるかも。 しばし待機してると、大清水ゲートからhorigutiさんが歩いてきた! どうも(^-^)/ なんと早めに降りたので旧道を歩いてきたそうだ。意外と通なんですよね(^^;) しばらくすると、バスがやってきたので乗り込む。やはり人は少なくガラガラだ。戸倉でも数人しか乗ってこなくて降りる人の方が多かった。 時間があるので温泉も出来たけど、面倒なのでこのまま行きましょうということで、帰路に着いたのでした(^-^)/ 初日にちょっと雨がふったもののこれは予定通り。しかし予報より早く好天になり予想外のヲ満天の星空堪能。山頂までは行けなかったけど燧ケ岳での 初フライトも出来て、ワタスゲも見れたし、まずまずの収穫ありの尾瀬でした。行きかえりでは尾瀬仲間さんとの談笑もいっぱい出来たので総じて 楽しい尾瀬となりました。horigutiさんお疲れ様でした。 おしまい・・・
★尾瀬沼と燧ケ岳で空撮した動画の編集版はこちら。 https://youtu.be/T9Tjo-iFA_8 |